防弾少年団が好きなオタクの話
突然だけど、私は防弾少年団が好きです。
アイドルとして、アーティストとして、人として。これだって一言で言い当てられるような適当な言葉は浮かばないけど、私にとって彼らは"信じたい"と思わせてくれる、そんな存在だと思う。
防弾少年団に出会ってから、何度も何度も彼らの言葉や生きる姿勢に助けられてきました。
理由は様々、その時々で彼らの言葉は私にぴったりと寄り添ってくれて、少しずつ体温を分けてくれるような、直接的なつながりがないからこそありえる少し特別な関係だと思っています。
私には昔から夢がありました。(突然の己タイム)
夢を歌う彼らの言葉は、あまり周りから期待されてなかった私の悔しさとかもどかしさを代弁してくれているような、味方してくれてるみたいなそんな心強さというか、支えのような存在でした。
その頃、彼らは私の"手本"だったと思う。
《おい、お前の夢はなんだ》
《お前の夢を追え》
彼らの言葉に、姿勢に背かないように、私は私自身を信じたかった。
でも結局はそれを諦めてしまう形になってしまったんですね。きょうび同じ夢に向かう人間はたんまりといて、私より歴も長ければもちろん知識も経験も多い子が沢山いて、そんな子が全く日の目を浴びられず辞めていく姿や10年20年ひたむきに走っている姿を見て、単純に怖くて逃げ出した。
"こうやって彼らの言う大人になってしまうんだ"
単純にそう思いました。
彼らの言葉を深く受け止めてきたからこそ、彼らが戦ってきた所謂そういうものに近付いてしまったということがどうしようもなく悔しかった。
それまで毎日聴いていた歌も素直に聴けなくなって、毎日毎日自己嫌悪、周りの声が自分の陰口を言っているようにしか聞こえなくて、職場以外で電話を取れなくなった。
本当に、半分死んでるような心地でした。
《何があってもこの先、良い日の方がずっと多くなることを願って 僕の言葉を信じてくれるなら1.2.3》
《もっといい日のために 僕達が一緒にいるから》
夢を諦めて就職してから、正直周りの大人からは褒められることが増えたんですよ。
「若いのに働いていて偉い」「誇らしい」「親孝行だ」
でもその言葉を聞く度に自分が卑屈になっていくのも萎縮していくのも感じていて、褒められるようなことをした覚えもなければその言葉に見合うだけ働けている自信なんてもちろんなかったし。言われた通りに働いていて、ミスして落ち込んで、若いからそれを許されて、でも心の中ではまだ夢を見ていて。
中途半端な自分が嫌いで、そんな自分を褒められるたびに夢を追っていた期間を否定されたような馬鹿にされているような、そんなちょっとした悔しさがあった気がします。罪悪感とか。
私は自分を肯定されたかったわけでも逃げ出したかったわけでもなくて、ただほんの少し明日が今日よりも明るいものになればいいと思いたかったし、大丈夫だって言われたかった。
きっと同じ言葉を違う子達が歌っても、ここまで響くことはなかったと思う。逆も同じで、この曲を誰かが聴いて全員が全員私ほど響くかは分からない。
ただ、私にとってあの言葉は単純に褒めそやされるよりも遥かに心を軽くしてくれて、少しだけ前へ進もうと思わせてくれた。それはきっと、私が彼らの歌を信じているからだと思う。彼らの歌は絶対に嘘をつかない、そう確信しているから。
周りの大人がただ大丈夫と声をかけたならば、若しかしたら無責任だってそれもそれで腹を立てたかもしれない。子供っぽいな。だからこそ、アイドルがファンに向けて、私のことなんか知りもしない人がそれでも本気で「大丈夫」だと声を掛けてくれたことが何よりも心強かったんだと思う。
私は防弾少年団が好きです。
もちろん顔が好きだし声が好きだし、一挙手一投足どこをとっても愛おしくて、家族とも友人とも恋人とも違う、アイドルとしての好きがなんとなく誇らしい。
"目的地がなければ風景さえない"
"夢がなくたって大丈夫 少し幸せを感じる君の瞬間があれば"
"折れるくらいなら曲がってしまえ"
たくさん教わった言葉がある。たくさん見せてもらった景色がある。ただの卑屈オタクだった私が見た目に気を使ったり、服に興味がもてたり、他国の言葉を勉強してみたり、たくさんの友達が出来たり、海外にポーンと出掛けてみたり、たくさんたくさん成長の材料を貰って、少しだけ心と視野の広いオタクになれた…気がする…
大好きだとか愛してるだとか、全部正解なんだけどなんとなく違って、とにかく幸せであってほしいなと思えるのはそういう背景もあっての事なのでした。
ベラベラ自分の話するだけして私は今からライブビューイングに向かいます。これ書きながら6ミリくらい泣いてます。(ライビュ終わりましたがアタマからケツまで泣きました。最高な男達でした。)
最後になってしまいましたが、jhopeお誕生日おめでとう。本当に大好きなんだよ。海挟んだ遠くのオタクが泣きながらブログ書くくらいにはすごく大好きだよ。
君の笑顔が好きで、ひょうきんな声が好きで、相手を見る眼差しが好きで、夏が似合うのに二月の寒さの中生まれたところも、春の日差しみたいに暖かい心も、あげだしたらキリがない、本当に全部全部好きなんだ。
明日も明後日も明明後日も、おやすみを気持ちよく言える日になるといいな。
今日が昨日より少しでも幸せでありますように。
明日が今日を大切に思えますように。
あなたが私の희망であるように、私たちがあなたの希望であれますように。
愛しています。